今回は新人時代の話を。
これまで同僚や友人にも話したことのない黒歴史ですが晒そうと思います。笑
新人保育士さん!
こんな失敗してもちゃんと成長するから安心するんだぞ!!
初めての公開保育、大失敗! 最終話
恐怖の反省会
公開保育で何より恐怖なもの、それは・・・
私より先に同期の公開保育があり、反省会の恐怖を思い知った私。
「反省会が怖い」
これは園による部分でもあると思うのですが・・・
この園の反省会はとてつもなく怖かったです。
主任先生は、他の先生にも共有して欲しいという意図だったと思いますが、公開保育の反省会に限らず指導する時はみんなの前で行われ、まさに「吊し上げ」という感じなのです。
特に新人はこの吊し上げスタイルの指導に合いやすく、反省会は全ての先生から評価が下されるという部分で吊し上げの最たるものでした。
また公開保育の反省会ではあるものの、その評価は保育室の美しさ、日頃の保育者としての態度、場合によってはプライベートな部分まで叱られるということが同期の反省会でわかりました。
ちなみに同期は、反省会途中から号泣。
もらい泣きする先生もいるほどでした。
私も公開保育は大失敗だったわけで、反省会でどんな目に合うかどう評価されるか不安でたまりませんでした。
その上、学年主任の先生から
公開保育のやり直しを示唆され、落ち込み度・不安度MAXに・・・。
反省会のりこえテクニック
そんな私を見かねた(優しい)先輩教諭が、反省会を乗り越えるためのテクニックを教えてくれました。
(掃除中に近くを掃除するフリをして伝えてくれたんです。優しいですよね。泣)
学年主任の先生の言葉に落ち込み、掃除が終わったら保育室でどっぷり落ち込もうと思っていたのですが・・・
反省会を終わった後もきっと落ち込むんだし、落ち込むのは後にして反省内容をまとめることにしました。もちろん先輩教諭のアドバイスを元に。
そのテクニックは反省を受ける側として当たり前の内容ではあるのですが、シェアしておこうと思います。
(保育学生さんは実習の反省会にも使えるので覚えていてね。)
1まず、お詫びを伝える。
私の場合は、小雨の中うさぎを捕獲してもらうというご迷惑をお掛けしたことをお詫びしました。お詫びするようなことがないのなら、これは省きます。
2自分自身の反省だけでなく、指摘される内容も想定して反省を伝える。
自分の思いだけでなく客観的な反省をしようということですね。
指摘を受けそうな部分を先にこちらが伝えることで、指摘を免れることが出来ます。(本人が気づき反省していれば指摘する必要がないので)ただ余程伝えたい場合、あるいは他に伝えることがない場合は免れきれないこともあります。
3感謝を伝える。
私の場合は公開保育前から散々ご相談に乗って頂いたこと。準備(ゲージ)を手伝って頂いたこと、先のお詫びと重複するけどうさぎの捕獲をして下さったこと、公開保育に参加して下さったことに感謝を伝えました。
おまけ:実習の場合
実習で反省会が日々継続して行われる場合は、前回の反省(指摘や評価)を受けてどう対処したのか、それについての反省をまたするといいですね。
↑これらを簡潔に!伝えます。
反省会での評価
そうして反省会に挑んだ私。
自己反省が功を成して?うさぎの脱走についてや保育案が決行出来なかったことなどは、もう指摘を受けませんでした。
ただ自分の想定していなかった部分でお叱りを厳しく受けることとなり・・・
(想定していなかったので反省でも伝えませんでした。)
その点は落ち込みました(笑)
そのお叱りの内容は、活動準備に男性教諭の手を借りたことでした。
ゲージを借りる手配や設置、撤去、そして返却の全てを自分ですべきことであったと叱られたのです。
確かに自分で手配していればゲージの大きさや柵の大きさなどに抜かりがないよう(うさぎが脱走しないよう)できたのかもしれません。
でもその具体的なお叱りの内容より、そのことに気がつかなかったことを反省しました。
どこか「してもらえる」という他力本願な意識があったのだと気づかされたのでした。
反省会では参加者全員からの評価があるのですが、最後に主任先生が総評をします。
(これがまた怖い・・・)
主任先生は普段からニコニコされていないので、とにかく怖いんですが・・・
「先生方がいなくなった後の活動、保育案になかった部分の活動がとにかく良かった。子どもたちがとても楽しく生き生きとしていて、普段の先生が子どもとの関係を楽しく構築できていることが伝わった。」
と意外にもポジティブな評価をして下さり、「公開保育のやり直しもしなくていい」「保育案の立て方はまだ改善の余地があるからこれから学んで欲しい」として頂けました。
苦し紛れのリズム遊び、そして心の中では(主任先生お願い帰って〜〜)と懇願しながらの活動ではありましたが、見ていただけて本当に良かったと思ったのでした。
ちなみに園長先生が実際は最後のお言葉を発するのですが、
「楽しい活動になったならいいじゃない」
で終わりました。
実を言うと・・・
この園は実習中に園長先生にスカウトを受け、試験免除という特別な待遇で入職しました。
園長先生からすると「ガッカリ!」という言葉に尽きたようです。苦笑
公開保育を終えて
公開保育を終え、
保育ではなく私自身の反省として・・・
と固く決意したのでした。
(先輩先生方のアドバイス、聞いとけば良かった〜〜〜〜)ってね。
決意したものの、この園は1年で去ることとなります。
この決意は次に就職した保育園で活かすことにするのですが・・・
今度は保育園での人間関係の難しさにより失敗してしまうのです。
その話はまたいつか・・・
<完>
あとがき
この話の冒頭に毎回書いていた通り、実はこの大失敗話を私は、かつての同僚であり友人である仲間たちにも話したことはありませんでした。
(保育ができる!仕事ができる!うめ先生すごい!)
という印象を貫きたかったから(笑)
いや、仲間たちにはきっと私のおっちょこちょいぶりはバレていると思うんですけどネ。
保育士現役時代に、地元で有名なすっごい先生(語彙力・・・)の研修を受けたんですが、
その先生が余談の中で、新人時代にお散歩先で子どもを一人置き去りしてしまったことがある・・・という失敗談を教えて下さいました。
とても恐ろしい大失敗ですよね。
その子に何かあったらそんな風には話せなかったはずです。
でも私、その話に何だか勇気をもらえたし、ホッとする気持ちもありました。
もちろん失敗の内容ではなくて、こんなすごい先生も新人時代は大きなミスをしたんだな〜という部分にです。
私もめげずに頑張ろ〜。
と思えました。
うさぎ大脱走の大失敗は私がずっと口を閉ざしていた黒歴史!ですが、私の失敗でクスリと笑えたり、ホッとしたり、「私の方がマシだな」と安心して頂けたら幸いです。
読んで下さってありがとうございました☆