以前書こうとして断念してしまった「ブラック保育園にいたときの話」を書いています。
20年前の認可保育園での出来事です。
*はじめに*
私の体験を話すことで、多くの人にブラックな保育園があることを知って欲しいと思っています。
もちろん、保育学生さんにも同様に知って欲しいと考えています。
それは不安を煽っているのではありません。
もしも万が一、「ブラックな園に就職してしまった場合は辞めてもいい」ということを知っていて欲しいのです。
耐えて耐えて、心身を疲弊し、保育の道を断つことにならないで欲しいんです。
クリーンで素晴らしい保育園はたくさんあります!
あなたを大事にしてくれる保育園はたくさんあります!
「間違えたんだな!」と思って辞めていいんです。
それは逃げではありません。
戦って、我慢して、耐えて、心身を病んで・・・
その挙げ句、潜在保育士になった私のようにならないで欲しいんです!!
すぐに辞めなかったわけ
私の記事を読んできて
「さっさと辞めればよかったのに!」
と思う人もいることでしょう。
実際入職してから私は毎日口癖のように
と呟いていました。
そしてこの園で初めて年末を迎える頃、
改めて辞めるべきか考えました。
当時の選択肢としては3つ。
辞めて何もせず過ごす…というのは当時の私の考えにありませんでした。
当時はまだまだ転職の多い人への視線が冷たかったように思います。
まずは3年耐えろ・・・みたいな。
1年しか続けて働けないなんてダメなやつという烙印を押される気がしていました。
(今はそんなことないと思いますよ!!!!!)
また1年目から新人をやり直すのもうんざりでした。
何回新人研修を受けるんだ私、と。
それで①はあっさり却下。
②の幼稚園は…
まず考えたのは、
先輩先生方とこの頃はプライベートでも会うほどに仲が良かったこと。
そして絶対に一人担任で、ある程度自由に自分のクラスを運営できること。
1年目で担任をした子どもたちは4歳児だったので、
戻っても卒園していないけど兄弟児はいますし、保護者様も知ってる方々がいること。
これはかなり魅力的でした。
ですが、どうしても考えてしまうのは私の退職理由です。
「理不尽」に尽きました。
(※ごめんなさい、この過去記事はまだ当ブログに移動していません。インスタで確認してね。)
あの園長を心に浮かべたときに、すぐに戻りたい!とはもう思えませんでした。
悩んで、悩んで、答えが出ませんでした。
そんなときです。
園長(ブラック保育園の)に呼ばれたのです。
この園では新卒を「臨時職員」として採用します。
1年の頑張りをみて、正規職員に引き上げてくれるシステムなのです。
このとき園長は4月を待たずに、私を正規に引き上げてくれるという話をしてくれました。
日頃の仕事振りと経験をかってくれたそうです。
同期二人はまだ臨時職員としての採用を続けるとのことで、特別な評価だとも言って下さいました。
前園の辞め方が辞め方だったので、そんな風に評価を表してくれたことが私にはとにかく嬉しく思いました。
ブラックの数々があったとしても、
園長が自分を認めてくれているんだから…
そう自分に言い聞かせて、私は「この園にいよう!」と決めたのでした。
<48へつづく>