以前書こうとして断念してしまった「ブラック保育園にいたときの話」を書いています。
20年前の認可保育園での出来事です。
*はじめに*
私の体験を話すことで、多くの人にブラックな保育園があることを知って欲しいと思っています。
もちろん、保育学生さんにも同様に知って欲しいと考えています。
それは不安を煽っているのではありません。
もしも万が一、「ブラックな園に就職してしまった場合は辞めてもいい」ということを知っていて欲しいのです。
耐えて耐えて、心身を疲弊し、保育の道を断つことにならないで欲しいんです。
クリーンで素晴らしい保育園はたくさんあります!
あなたを大事にしてくれる保育園はたくさんあります!
「間違えたんだな!」と思って辞めていいんです。
それは逃げではありません。
戦って、我慢して、耐えて、心身を病んで・・・
その挙げ句、潜在保育士になった私のようにならないで欲しいんです!!
続・延長保育でのこと
すーちゃんの話⑤
すーちゃんの転園はすぐに決定しました。
お母さんの仕事の都合で、
退園するその日まで、お迎えは19時。
ですが、すーちゃんの転園のことなど
お構いなしの理事長先生。
保育士の願いも虚しく、最後の週も・・・
そして、最後の日も・・・。
理事長先生が怒鳴り続け、電気まで消してしまうので・・・
園外まで出て、暗がりの中見送りました。
最後の最後まで、すーちゃんのお母さんは小言ひとつ言いませんでした。
最後の最後まで、無表情でした。
私たちは、幸せいっぱいだった親子から笑顔を奪ってしまったのです。
子どもの為の、
保護者の為の、
保育園なのに・・・です。
<33へつづく>
最後の日、私が延長当番だったのかな。
職員全員が残っていたわけではないのに、担任ではない私もお別れの時にいました。
保育園ですから年度の途中で退園するお子さんは時々います。
自分のクラスの子どもを年度途中で送り出したことも経験しています。
でもこんなにも悔いの残るお別れは、これが最初で最後です。