保育士として

ブラック保育園にいた話34 とうまくん編②

以前書こうとして断念してしまった「ブラック保育園にいたときの話」を書いています。
20年前の認可保育園での出来事です。

前回のお話はこちら  33
最初から読む場合はこちら   

*はじめに*

私の体験を話すことで、多くの人にブラックな保育園があることを知って欲しいと思っています。

もちろん、保育学生さんにも同様に知って欲しいと考えています。
それは不安を煽っているのではありません。
もしも万が一、「ブラックな園に就職してしまった場合は辞めてもいい」ということを知っていて欲しいのです。

耐えて耐えて、心身を疲弊し、保育の道を断つことにならないで欲しいんです。
クリーンで素晴らしい保育園はたくさんあります!
あなたを大事にしてくれる保育園はたくさんあります!
「間違えたんだな!」と思って辞めていいんです。
それは逃げではありません。

戦って、我慢して、耐えて、心身を病んで・・・
その挙げ句、潜在保育士になった私のようにならないで欲しいんです!!

早出勤務での話

早く来たとうまくん

その日の早出は、いつもと違いました。

出勤簿に判を押していたら、小さな声で「せんせえ」と呼ぶ声がするのです。
声のする方を見ると

びっくり。
カーテン越しに子どもが立っているのがわかりました。
(夜だったらちょっと怖かったかも)

慌てて窓の方へ行きカーテンと鍵を開けると、

そこにいたのは、4歳児のとうまくんでした。

子どもたちは園の玄関から園内に入るのではなく、園庭を通ってテラスに行き、テラスで靴を脱いで大きな窓からそれぞれの保育室に直接入るようになっています。
とうまくんは、自分のクラスの前に行っても鍵やカーテンが閉まっているのでびっくりしたかもしれません。

でも私もびっくりしました。

なぜなら、

まだ子どもの登園する時間にはなっていなかったからです。
子どもの受け入れは7時半以降と決まっていました。
それより早くなる場合は早朝保育の申込みが必要なのですが、この園では早朝保育を行っていませんでした。

それに早くなるという連絡も受けていなかった上、とうまくんのお母さんは事情の説明どころか挨拶を交わすこともなく、とうまくんを園の門の中に入れたらすぐに仕事へ行ってしまったのです。

35へつづく>