パパさんママさんへ

保育園入園前に親が子どもの為にすべきこと ※追記有り

「子どもを産んでも仕事を続けたい!」と思ったら子どもの預け先を考えなければいけませんね。
待機児童が多いと言われている昨今、仕事復帰のタイミングで保育園に入園することが出来るのか心配な方もいるかもしません。
また「保活」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどうしたらいいのかわからないという方もいるかもしれません。

今回は私の友人が園探しに失敗してしまった体験談と共に、保活についてお話ししたいと思います。

子どもを預けた保育園が良くなかった友人の話

友人Kちゃん

私の友人Kちゃんは、2児のママ。
年齢は私よりずっと若い(Kちゃんのために補足w)可愛らしいママさんです。
次男同士の年齢が近いのでSNSで育児の様子を見合う仲なのですが・・・。

ある日突然Kちゃんから相談の電話が。
預け先の保育園に不信感が募っているというのです。

Kちゃん親子の保活

Kちゃんの職場復帰にあわせて次男くんは保育園デビューすることになりました。
長男くんは幼稚園に通っているのですが、まだ生後6ヶ月の次男くんは幼稚園に入れません。その幼稚園のプレスクールも2歳から。
そこで保育園に通わせることにしたのです。その園が良ければ幼稚園に移らず保育園に通わせ続ける気もあったそうです。

ただ世間は「待機児童」の言葉で溢れています。
自分の出身園を見学したものの待機児童が数十人という現状を聞き、Kちゃんはあっさり職場の事業所内保育園に決めたんだそうです。

職場内なので雰囲気は知っています。
事業所内保育園といっても認可を受けていること、キレイな園舎であること、通勤と通園が同じ場所で済むこと、何よりその園は待機せずに入園出来ることが決め手でした。

預け先保育園への不信

新しい生活にわくわくして迎えた入園。
慣らし保育も順調に終わり、いよいよ仕事に本腰を入れて頑張ろうとしていた頃。

朝、これから家を出ようとした時に園からの電話。

「雨が降っているので休んで下さい!」

ちなみにその日は普通の雨。
台風でもなければ大雨ですらありませんでした。
(地域的に洪水などの心配があるわけでもありません。)

疑問を感じながらも保育園に預けるのは初めてのKちゃんです。
こんなものなのかと仕方なく仕事も休むことにしました。

疑問に思うことは他にもありました。

出勤中に園からの呼び出し。

「おむつが汚れたのでお迎えに来てください!」

お腹を下してるわけでもなければ、着替えが足りないわけでもありません。
(着替えが足りなくてもお迎え要請することは普通ないですが)

園からの要請が明らかにおかしいとは感じたそうですが、拒否することで子どもにしわ寄せがいくことを怖れて仕事は早退して迎えに行ったそうです。

Kちゃんからの相談

そんなことが続き園に不信感を募らせていたKちゃん。
「保育園とはそういうところなのか」
「この園を保育士としてどう思うか」
「この先同じことが起きた時どう対処すべきか」
「転園は可能か」
そういったことを相談してくれました。

この記事を読んでいるあなたが保育士であれば「その園ありえない!」と憤るでしょうし、保育学生さんもびっくりすると思います。
パパさんやママさんであれば「そんな園は困る〜」と感じるのではないでしょうか。

保育園を選ぶということ

Kちゃんの相談を受けて、預け先の保育園をしっかり選ぶことの大切さを改めて感じました。

保育園に預ける、それは産まれて初めての社会デビューです。
保育園はお子さんが保護者から離れて一日の大半を過ごす場所でもあります。
本来だったら自分が(保護者が)一日その子の学びや成長、安全を見守りたいところを自分に変わってそれをしてくれる場所。
その園が本当に自分に変わってそれをしてくれる場所なのか、親の目でしっかりと判断しなければなりません。

親が子どもの為に出来ることってとても限られています。
親の立場になってそう痛感します。
でもだからこそ出来ることはしっかりとしてあげたいですね。

保育園を選ぶということは、預ける前に親が子どもの為にしてあげられることであり、すべきことなのです。

保活って?

つまり「保活」って大事なんですよね。
このブログを読んでいる方は保活の意味をご存知だとは思いますが簡単にお伝えすると、

保活(ほかつ)とは、自身の子を保育所に入れるために保護者が行う諸活動を指す、日本独特の造語。   保活-Wikipedia

実際には情報収集や書類の準備、園への見学などやることが結構あって正直大変です。
激戦区と言われるような待機児童の多い地域では、妊娠中から保活のスケジュールをたてて活動される方も多いです。

また認可園からの転園となると選考に使われる指数(どれほど保育を必要としているかをはかる点数)が下がるため、最初に入った園にずっと通えるように慎重に選ぶ必要があります。

保活の手順 ー私の場合ー

え!スケジュール?よくわからない、どうしたらいいの!!?と戸惑う方もいると思うので簡単に保活の手順をお伝えしておきます。
わかりやすいように私が行った手順を書きたいと思います。
(調べたら保活スケジュールなど詳しく説明してくれているサイトもありますよ。)

どのような保育園があるか知る

自宅の近く、通勤途中、勤務先周辺など通える範囲にどのような園があるか探してみて下さい。認可保育園だけでなく、企業主導型保育園、認可外保育園も含めて探すことが大事です。
きっとたくさんの園が出てきて「この中から選ぶの?」と目が回りそうになると思いますが、この段階では園の細かい特徴などが把握出来てなくても大丈夫です。

私は保育士なので地元の園であればわざわざ探さなくても把握出来ていましたが、現在在住の地域のことは全くわかりません!
そんな私がまずしたことは市のHP(パンフレットも産後もらいました)をみて、どこに何という名前の園があるのか確認することでした。
他にも自宅周辺の公園でよく散歩している園の名前(ついでにその園の子どもへの関わりも)も確認するようにしていました。

また近隣の方やママ友からの情報は結構侮れませんし、ご友人に保育士がいる場合は相談してみるといいと思います。
実際に預けたことのある保護者や保育を仕事にしている人が、「この園は良くない」と言ったならそれはそれだけの理由があるのです。
私は保育士をしている友人の情報で候補を外した園がいくつかあります。

園の募集状況(空き状況)を確認し、選択肢をつくる

どんなに素敵な園も募集がなければ入れませんので、地域の役所で空き状況を確認します。
この時に大抵、窓口の方が保活の手順や選考に使われる指数のことなども教えてくれますので、自分の家庭のおおよその指数を把握するといいですね。
また「この園は大人気でもうずっと空きがないのに何十人も待機しています!」など具体的な情報も教えてくれます。

追記 園の空き状況だけなら市のHPでも確認出来ると思います。大抵毎月更新されています。

役所で頂いた具体的な情報を元に選択肢をつくります。
認可園だとこことここがいい。
企業主導型園だとここかな。
などいくつか選んでいきます。

空きのある園の中から希望をするのか、希望園の空きが出るまで待つのか、それによって保活の状況も変わってきますのでそれも踏まえて考えていきましょう。

園の見学をしよう!

選択にあげた園の全ての見学をします。
とても大変な作業です。
園見学のポイントはまた別で記事にしますが、

・子どもを連れて行った方がいい
・平日の午前中に行った方がいい

という2つの点が見学予約をする上でのポイントです。
選択肢が多いほど日数がかかるので早めに保活に取り掛かった方がいいです。
私の場合はまず選択にあげている園全て予約をせず見に行きました。
予約をしていないので周辺環境や外観を見るだけです。
ですがこの段階で選択肢から外した園もたくさんありました。
そうして絞られた園のみに予約をして見学に行きましたよ。

役所に書類を提出する

見学を踏まえて希望順位を決めます。
いくつか希望を書けますが、この時にとにかく入れたらいいという考えで印象がさほど良くなかった園まで希望に入れてしまわないようにしましょう。
希望にあげた以上はその園に決定する可能性があるということを忘れないように。
地域によっては認可園は全滅、どこも入れなかった!
ということもあるかもしれません。
そんな時はどうするかも予め考えておくといいですね。
仕事復帰(あるいは就職)を先延ばしにして家庭保育を続けるのか、企業主導型園や認可外園に入れるのか。後者は保育が必要な指数が上がるので保活の一環としてあえてそうするという方もいます。

この提出には毎月期限が設けられています。
地域によって期限が違うので確認して間に合うように先に必要書類をもらっておきましょう。

余談ですが北九州市は15日が期限なのに対し、大阪市は5日!!!
提出に慌てましたが園に内定してから入園までの期間にゆとりがあったので入園準備がじっくり出来ました。
北九州市は逆にゆっくり保活に励めましたが、内定連絡から入園までがバタバタしました。

おわりに

「保活」「保活スケジュール」で検索したり、地域の園の多さに気づいたりすると焦る方もいるかもしれませんが実は活動はシンプルです。
ただご自身の考えによって左右される部分でもありますし、しっかりと選ばないと大切なお子さんを預けるのに安心が出来ません。

保活は大変な部分も確かにありますが、社会デビューするお子さんの為に親がしてあげられる数少ないことの一つです。
大好きなパパ、大好きなママから離れて過ごすお子さんは保活を頑張る保護者以上にこれから頑張るんです。
だからどうかこの活動を蔑ろにしないで下さい。

ちなみに私の友人Kちゃん親子には、役所に園の相談をすることをお勧めしました。
また保育が必要な指数は下がるけど、もう一度保活をやり直すことも提案しています。
実はKちゃんの相談を受けてHPで園の空き状況を確認したら周辺認可園で空いてるところがたくさんあったんですよ〜。

この記事を読んだあなたとお子さんが素敵な園に出会えますように。

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